五線譜で三味線2 蛍の光

今日も、皆さんがよくご存知の曲です。スコットランド民謡ですが、卒業式では定番の曲です。なんとなくこの曲を聴くと大晦日を感じるのは私だけでしょうか。
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前回は「四分音符」だけの曲でしたが、今回は「付点四分音符+八分音符」というリズムが何度か出てきます。
口三味線で書くと、「チーンチ」というリズムです。
(※口三味線(くちじゃみせん)については別途解説しようと思いますが、リズムと大まかな運指を一度に口伝えする唱歌方法です。)
前回に述べた「カナ振り」を行うと、五線譜の音符ではなく、振った糸譜の方を凝視して演奏してしまいます。このようにすると、五線譜で表記されているリズムをついつい見落として、「付点四分音符」も「八分音符」も関係なしに弾いてしまうミスをしてしまいます。
ところで、三味線という楽器は、撥音楽器と呼ばれ、撥で弦を叩いた後は、基本的に音の余韻を伸ばすことはできません。従って、
・付点四分音符+八分音符 (「ターンタ」というリズム)
・四分音符+八分休符+八分音符 (「タンウタ」というリズム)
この2つはほぼ同じに聞こえます。
ですので、「付点四分音符+八分音符」のリズムが苦手な方は、このようにカナ振りすることで、リズムを置き換えることができます。
例:2小節目の「カナ振り」
5 ○5 5 7
もちろん、文化譜や小十郎譜(研譜)にも「付点四分音符+八分音符」の表記方法は定義されていますので、そちらを使ってリズム表記していただいても結構です。
運指のポイントとしては、この曲の「ソ」「レ」は、すべて人差し指を使うのがいいでしょう。

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