三味線の実音程

さて、前回の記事では、チューニング用の音を掲載しておきました。
これを再生してみると、
「ずいぶん低いなあ」
と感じられるかと思います。
三味線の実音程というのは、ト音記号の五線譜だとはるかに下の方になります。
前回の記事にのせた五線譜をご覧になるとわかりますが、ト音記号の下に「8」という数字が書いてあります。
これは、記譜上の音の高さよりも、実際の音の高さが、1オクターブ低いことを意味しています。
三味線は、倍音が豊かに出る楽器で、特にオクターブ上の第二倍音が強く出るため、普通のト音記号(8無し)のシミシとも聞こえます。
試しに、ご自身の三味線のサワリを外して(サワリ場の溝から一の糸を外す)みてください。
このようにすると、ちょっと間の抜けたような音になりますが、倍音が少なくなって、三味線本来の音高がわかるかと思います。

YouTube動画でも三味線のチューニングついて解説しておりますので、合わせてご活用ください。

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